Twitterのほうで観劇した旨を呟いておりましたが、記事に書き留めておこうと思います。📝
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筆者にとって、たいへん縁のある【美女と野獣】公演。
何故かというと、この公演をディズニーランドの隣である舞浜アンフィシアターで上演してほしい!!上演するべきです!!と要望を出していた一人がわたしでした。✨

この公演の製作発表会が行われたのが2021年12月9日。
前年の2020年9月にお隣のディズニーランド🏰に美女と野獣エリアが完成したのですが、ディズニーシー含め、ショー系のアトラクションがコロナ懸念によって軒並み中止や休止ばかりの頃でした。
ディズニーパーク内でショーが見れないなら隣にアンフィシアターがある…。当時は美女と野獣公演を行っているのは英国とアイルランドのツアーだけでしたので、今こそ日本で美女と野獣が見れて良いのではと強く願っていました。

願えば叶う。とりあえず、願うだけ願っておこう… そんな気持ちとコロナ禍の世の中 “こんな時こそ奇跡を見たい!”と要望を送っていましたが、なんとそう願ってから半年もせずにすんなり叶ったのでした!!!!!! 
(((o(*゚▽゚*)o)))✨
(2020年にはおそらく大枠は決まっていたのではとも思いますが…)
しかし魔法は本当に実在するのではと、稲光を受けたように感じたのを鮮明に覚えていますΣ(・ω・ノ)ノ!

公演決定のお知らせからしてマジックにかかったような【美女と野獣】公演について、感想やみどころ、おすすめポイントを 今回は前・後編に分けて記しますので、気になる方は読み進めてみてくださいね 👀📖

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前編📖  劇場/劇団四季のキャストシステムについて/新ビースト誕生/美女と野獣ストーリーのあらまし
後編📖  物語後半演出や感想/劇場おすすめ座席・エリア/周辺グルメ・TDCレポート

になる予定です🖊
なんとなくちょっとだけ興味があるかも。 という方も、もちろんウェルカムです♪


◆初見さんガイドランキング

当ブログではいつも【初見さんガイドランキング】をつけているので一応下記につけておきます。
事前知識があった方が良いの? 前もって知っておくことがある? というのが分かる簡易的な表です。

事前知識 :★☆☆☆☆
初見推奨度:★☆☆☆☆
客層   :老若男女・若干お子さん・ご家族でのご鑑賞多め

物語としてはみなさん子供のころに見たり聞いたりしたことがあるのではと思いますのでネタバレがどうのというのもありませんが、話の大筋は知っていても知らなくても勿論楽しめます。
ただ、子供時代に知った『美女と野獣』と、大人になってから見るこの物語は別物な印象になると思うのと、劇団四季公演ならでは。な部分があるので、その点は前もって心構えがあってもいいかもしれないです。筆者もかなり印象が別ものになりました!
(この点、詳しくはのちほど…)


◆劇場・雰囲気

劇場はお隣がディズニーランドということもあり、家族連れのご観覧が多く日々ほぼ満席ですが、意外な事に公演中にお子さんが騒いだりという場面に出くわしたことがありませんので、その辺りを観劇前に気にされている方はご安心を。👪
幕が上がると観客の皆さんがとても集中して観劇されるのと、四季の歌唱力の前には小さい子も黙るのですね…。と、いつも感心させられています。
とにかくしっかり観劇できます! 
1幕が少し長めの上演ですが、咳が止まらないなど具合が悪い方は離席しても問題ないですし、お子さんからご高齢の方の来場も多いので、皆さん互いが気持ちよく過ごせるよう、思い思いにゆったり鑑賞している印象です。
もちろんおひとり様で美女と野獣の世界観を噛みしめる方も多いです。

また、ゆるく段が付いていて比較的見やすい劇場ですが、ステージに対して扇状に広がっており、見づらい席と見切れは注意書きの上での販売となるので、音や歌を聴くことを重視するのか、しっかりステージを見ることに拘るかを決めることも出来ます。

四季の公演はどこも大概半年前に埋まっていますが、予定変更などでチケットがリリースされることもあるので、常連さんや四季会員さんはよくチケットパトロールをされているそうです。
🎫当日券チャレンジのようなものだと思って、スケジュールが合わせられれば直近の公演で探してもいいのかも知れません。

筆者は特に『願っていた公演が願っていたかたちで実現した!』と思える公演だったので気合を入れて最速でチケット取りをし、神席を数回ゲットできました。👍
実際に観劇してみて、特におすすめの座席エリアを後編の記事で記しますのでお楽しみに♪


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◆劇団四季公演について

これは特殊なのかもしれないですが、複数回公演を見ていると、幕が開いて1曲目が始まった雰囲気、というか、カンパニー全体の空気で本日その回の座組の“気配の違い”が感じ取れる気がいたします。
これはおそらく、固定のキャストのみのステージならそうは感じないと思うのですが、例えば
(今回はなんだかとても安定感がある感じだし、長いメンバーか何度も組んでいるメンバーかな)と感じてみたり(・・?
(今日のこの座組はなんだか新鮮だなあ。誰か、新しいメンバーいるよね)とも感じたりします。
この日の回は後者で、開いた瞬間にフレッシュさと少しの緊張感を感じました。
これが実は当たっておりまして、タイトルにもある【🦁新ビースト誕生✨】の回だったのです!🌱

この美女と野獣公演は1幕と2幕に分かれており、1幕がビーストの想いの丈を歌い上げる場面までになりますので、新ビーストについてはそのシーンについての項でのちほどじっくりと書くとして、まずは劇団四季さんのこの特殊な【キャストシステム】を知ってほしいので先に書かせてください。

【新ビースト誕生】よくよく考えるとこれって
主役キャストの変更に当たるので他の演劇ではあり得ない出来事なのですが、劇団四季の公演ですと、主役級のキャストにも変動があることは珍しくないことなのです。
それどころか、
劇団四季さんはコロナ禍においては世界でも真似出来ない【キャスト総入れ替え】によって公演を止めないことを実現できた唯一無二の劇団。
世界どころか宇宙🌌に誇ってもいいくらいだと思うのですが、そもそもそれを実現できた根幹の仕組みというのは最初からこの劇団にあったのでした。

普段からあくまで【作品の質】に拘り、人気のあるキャストを出演させるのではなく、その時そのキャラクターにおいて最高のパフォーマンスが出来るキャストを出演させる。という理想を実行していたというところから、【キャスト総入れ替え】によって公演し続けることを実現できていました。🧚‍♀️

皆さんご存じのように、コロナウィルスに感染した疑いがあれば、その周囲に居た一定の人間も濃厚接触者とみなされます。感染している確率の高い濃厚接触者もステージに上がれず、公演の幕を上げられない演劇が多かったです。

総入れ替えによって公演を止めない神業を行っていた旨について、記事など残るものにすべきだと以前から強く思っていますので、関連記事をぺたり。
一番コロナによる混乱が酷かった時期です

https://www.sankei.com/article/20201017-6FXSZZHKG5LCLHZ2SI7XT2GSEM/

元々固定キャストでなく実力主義であったとはいえ、コロナ時期は特にキャスト変動が多く、他の公演に居たキャストが今日はこちらの公演へ。というのもしょっちゅうありました。
劇団四季の公演は、前述もしましたが約半年前には公演のS席など良い席が売り切れになります。
それだけ前から楽しみにしてようやく取れた席が目前で煙のように消えてしまった…。ということに極力ならないように、他では真似できない魔法を使って四季公演は続けられていましたし、今でもその精神のもと、公演を続けられております。🌠
それでも無くなってしまった公演もありましたが(´;ω;`)ブワッ

長く書いてしまいましたが、他の、例えばグランドミュージカルなどでは、Wキャスト🎭とスウィング(急遽の場合の代役)さんがキャスティングされていることが多いですが、Wキャスト目当てでチケットを取っている人が多く、どちらも出れない事態というのは怪我か病気などのトラブルなので、スウィングさんは勿論素晴らしい演技をなさると思いますが、トラブル起因の交代なのでそういう意味で心から夢心地で公演を観れそうにありません。

四季の場合は、公演を最高の状態で公演し続ける為のキャスト入れ替えを元々実施していて、怪我や体調不良起因の入れ替えでなく、ポジティヴな交替が多いので見る方もポジティヴに観劇できます。
また、筆者が見た【新ビースト誕生】の回に当たるなど、数回見ていたり公演常連さんにとっては同じ物語を観ていても全く新たな気分で物語を楽しめたりすることがあるので、ある意味お得です♪

要は劇団四季は、常に最高の状態での公演を観客に届けてくれる、世界にも稀な劇団。ということで、
それを知っていると更に公演と劇場空間をハッピー🤗に楽しめると思うのと、コロナ社会において切っても切れない話題なので、特にご紹介させていただきました!!


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◆いざ本編・演出などについて

ようやく本編についてですが、まず開幕してすぐに『プロローグ』『変わり者のベル』という曲で、楽しいミュージカル世界へいざなわれます。
アニメでは『朝の風景』というタイトルの曲で、よくTVなどで美女と野獣の紹介で放送される有名なシーンになりますが🌄子供のころはこの冒頭に大きな意味があるとは考えていませんでした。

【美女と野獣】と聞くと、野獣になった王子とベルが色々あって結ばれる話だとざっくり幼心に記憶していたのですが、やはり大人になってから見る童話というのは全然違いますし、今作の美女と野獣公演は上海ディズニーリゾートにて上演されていた公演を基に制作されているということと、少しのアップデートがされており、現代の我々が見て見やすいものになっています。

ディズニーアニメや映画はとても素晴らしいのですが、元となっている原作は海外のもので、生活習慣や歴史が大きく異なる地域で作られた物語ですし、日本人からすると突飛な場面も多いものです。
世界中で公演される地域などにもより多少のアレンジが入りますが、劇団四季は原作を忠実に再現することで有名なので、日本語的に違和感がある箇所も基本的にはそのままの上演になります。

しかしこの上海版が日本人に合っているのか、かなりストーリーが分かりやすくなり、また、時代の変化もあり原作も少し手が加えられたことで、大人から見てもベルと野獣が互いに惹かれ合うようになったのも共感しやすい流れになっていました。🌹✨

海外のシナリオが突飛な例だと、例えばアナ雪のアナがその日出会ったハンスという王子と会話し、意気投合したついでに「結婚するわ」と言って結婚しようとするなどがあります。
これは物語中でも突飛で認められない行動であり、姉のエルサも止めるのですが、『運命の人』思想を信じるとなるとアナは間違っていないということにもなります。(だって運命を感じたのでしょうから…)
このようなかたちで、海外童話だと(ちょっと理解できないな…)となる部分もままあるのですが、舞浜版ともいえる今作ではそれらが解消され、魔法や運命頼りではない、現代日本人の我々が見ても納得のいく愛の物語へと進化していました。

この点はネタバレしないと伝わらないと思いますのでさくっと解説してしまいますね!

まず冒頭のベルと村のシーン。この村でベルは読書好きの変わった娘だと噂されています。
ですがベルは美人ですので、腕力自慢でナルシスト気味のガストンがベルを射止めようとしています。
ベルのほうは文学的な世界が理解出来るような人が好いと考えているようで、ガストンのことは粗野な人間だと思っています。ガストンは自己中心的で打算的ですが💪村娘たちには大人気なのがおもしろいですよね。
ベルの父は発明家で、そうそうなれる職でもないので変わり者と言えばそうです。
彼は発明品を作ってコンテストへ出品しようと出かけていたところ森に迷い込んでしまい、困ってとある城に助けを求めます。
この城が野獣の住む城で、野獣はこの城の王子なのですが、昔一晩の宿を求めてきたみすぼらしい老女に無碍な扱いをし助けてやらなかった為、実は魔法使いだった老女🧙に魔法をかけられ、改心して愛を得られなければ城の住人ごと呪いにかかったままだと言われ、皆魔法をかけられ人の姿を失っている城なのでした。
執事は時計へ、給仕はポットへ、王子は野獣の姿に変えられています。
その時の事もすっかり忘れ、「勝手に自分の城に入ってきた!」と言って野獣は怒り狂い、ベルの父を牢屋に入れてしまいます。

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参照イメージ

父の異変に気付いたベルは森へ行き、城へ辿り着いてしまいます。そして父を解放してほしいので、自分が身代わりにこの城に残ると言います。🏰
いらだちの収まらない野獣ですが、実はこの城の呪いは王子が真実の愛を得て、相手から真実の愛のキスをもらえれば解けるのです。その相手になるかもしれない候補の娘がやってきたという思いがけない僥倖に、城の住人達も懸命に野獣をなだめ、ベルに城に残ってもらうようはたらきかけます。
ベルはここに残るとは言ったものの、野獣とはケンカになるばかり。そしてそもそも短気で自分中心な野獣もとい王子は、見た目も野獣で大きくて恐ろしいのもあってベルを怖がらせてばかりでした。
ベルもベルで好奇心に勝てずに、行ってはならないと言われた西の塔へ入ってしまいます。
その塔には呪いのバラ🌹があり、その花びらが全て落ちた時、城の住人はもう二度と人間に戻るチャンスが無くなると言われています。その大事な塔へ立ち入った事で野獣はついに大激怒!!ベルを追放し、ベルは恐怖の中、夜の森を駆けていきますが、狼に追われ取り囲まれ危うく嚙みつかれそうな危険に遭います。

そこでなんと!!野獣が現れ、怪我を負いながらも狼を追い払い、ベルを助けるのです👏

何故自分中心で、さっきまで怒り狂っていた野獣が急にベルを助けたのか。
しかも大きな怪我を負うまでに。

これは私は子供の頃にはよく分からず、ファンタジーものによくある【運命】なのかなぁとぼんやり考えていました。
しかし、大人になってこの流れをみていると、彼が【野獣である為に】夜の森にかよわい女性の人間を行かせた危険度の高さや重大さを理解させた。とも取れ、そう考えると物語が本当に良く出来ているように感じ取れました。

そしてこの場面に劇団四季特有の黒子を使いながらの大型パペット(ライオンキングで使われるパペットと同じくらいの大きさです)が登場し🐺ウォルトが描いたように滑らかに獰猛に動く野生動物たちが活躍し、アニメの場面が今、目の前で起きているかのような臨場感で迫ってきます。
ここはお子さんはちょっと怖くて泣いてしまうかもしれないというほど動きがリアルですよ。

そんな抜群の臨場感のなか、狼達と必死に戦った野獣は本当にカッコいいのですが、大怪我を負って倒れた野獣を、ベルは一度は見捨てて逃げようとします。
しかしすぐに思い直し、野獣を城へ運び手当をしはじめ、二人の中で何かが変わってゆく…。
というストーリーになります。

このあたりが重要だなあと感じたのは、やはり大人になって見てからですが、野獣も野獣の姿となってからは多少ナルシストの鼻を折られており、呪いとしても、物になった者は日々物に近づいてゆき、獣は獣の性質に日々近づいていっていた。ということなのかなと。
前後にそういった描写もあり、観劇してすごく腑におちました。
彼や城の住人達も、まだ人間の意識であるうちに出来る事を考えていたり、そういった危機感もはたらいたのか、ビーストもついに己の身勝手なところや短気なところを改善しようと取り組みだします。

ここで【新ビースト】小林唯さんのキャスティングが光ります✨

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キャスト表 これでいい気がしてきた🌹

◆【新ビースト】誕生!! 🎂🎉

オープニングでカンパニーのフレッシュさを感じたわたしですが、本日のキャストをチェックせず見ていたのもあり、(そうなのかなあ?)というふわっとした感覚でいました。

そしてなんと1幕は既に狼襲撃の前で終わっています。
ここがまた海外展開のような気もする場面といえばそうなのですが、狼の場面以降に良いシーンが多いので休憩を挟むならここ。というのはとても理解です。(急に現実)

一幕ラストシーンは、ベルを追い出した野獣が一人になり、塔の上から己と己の精神を咎めるように自分の本当の心を歌い上げる場面です。
これがとても柔らかく、王道の王子様…✨という感じでした。🤴🏼

ここはアニメ、映画版、舞台版と大きく違う歌唱シーンですが、映画版日本キャストですと山崎育三郎さんの【ひそかな夢】が入り、四季版ですと【愛せぬならば】という別の曲になります。
そしてややこしい所なのですが、四季版の日本語歌詞が四季ファンでも分かりづらいと言われていて、英語歌詞のほうがストーリーとして分かりやすいので日本語版歌詞を補うかたちになるように、だいたいのニュアンスで書き留めておきます🎤

“俺は醜い獣だ。この先に希望はないだろう。誰かを愛する事、まして愛される事など無いのでは?
彼女の他に誰かいるのか?彼女がわたしを愛する?そんなことが起こるのか?わたしに愛は相応しいのか?愛が得られないなら未来はない。私(たち)は滅びゆくだけなのだ”

内容としてはだいたいこんな歌詞なわけですが、私としてはいつも歌詞と歌い上げている心情が違うのではないかと感じています。
つまり、歌詞プラス歌唱での演技=それぞれのビーストキャストの想いが籠められている。と私は解釈しています。

ここは特に小林ビーストも力が入っていました。
彼のビーストとしては、甘やかされて育ってきた優男そのもので、のびやかに歌い上げる姿は従来のビーストの力強さではなく、母や姉を慕うような、恋に恋するような野獣の歌声と感じ取りました。
しかしただただ甘えたいという歌声ではなく、歌詞では「滅ぶのだ」と言っていますがそれはこれまでの己の醜いプライド。そことの決別をし、希望を掴みたいんだ! という決意を感じるような、本当に全く新しい新時代のビーストだと感じさせられました🌱

見た目は野獣ですし、すぐにいら立ち、何より己のプライドが大事。
文字にしてみるとそんな性質の人は良く居るものです。ですがこのビーストの違う所は
“本当は何がいけないのかという事を、もう十分に分かっている”という点。
その証拠に、召使い達やベルのいない一人きりになると、こんなに素直に優しさを歌声に乗せることが出来るんだ🌈 そんなメッセージを受け取るような、思わずビーストの幸運を祈ってしまうような、とても温かみのある歌声、表情、表現により、ただディズニーアニメの再現というよりも 演劇ならではの血の通ったシーンになりました。😌

ここは一幕終演でビーストの見せ場でもありますし、たっぷりと新ビースト誕生の記念を見せつけることができていたと思います。
新ビースト・小林ビーストは、なんといっても野獣なのにどこか“可愛らしい”チャーミングなビーストなのです!💛

休憩に入った瞬間、常連さん達が小林ビーストの事を
「良いね!良いじゃないか!」としきりに感嘆の声を上げていました。
とにかくこの一幕終わりの『愛せぬならば』が良かったのです♪

聞けばわかるやつなので、前日などにキャスト確認してから行ける人はぜひ。という感じです。
今は多分週間でキャスト表が出ています

実はわたしはこの日の前に取ってあった神席のチケットが公演中止になっており、朝からのすごい雨もあってしょげていたのですが、一幕終わり頃には今日という日に来て良かった!と心の底から喜びを感じていました。
エンターテイメントって、そうであるべきですよね。

そしてこんな良いキャストで2幕が見れるのですから、観劇好きとしてこんなに喜ばしい事はありません! 
(*´▽`*)🌸


2幕について語る前に、ここで【新ビースト】小林唯さんについて記しておきます。

タイトルにも書きましたがこの回の公演で【新ビースト】小林唯さんが野獣デビューされました。
小林唯さんは、『キャッツ』🐈のスキンブルシャンクスの歌で四季に入団、『パリのアメリカ人』アンリ役、『アラジン』🧞‍♂️のアラジン役(アリ王子)などをこなされてきた方だそうです。

インタビュー動画を参照として貼っておきますね。


ん?よく見ると、ビーストのイメージと……少し違いますよね。

正直、ビーストを演じる方だとどちらかというとジーニーが出来る人かなという思い込みがあります。

そこです。その常識を覆すのが、小林ビーストです!!

そしてなにしろ、デビューですから初々しく、ちょっとだけ本当にベルにイラついているかのようで、そういったところが新鮮でしたし、どこか戸惑いや不慣れ感といった人間味もありつつ、一幕終わりの愛せぬならばでは誰にも言えない思いの丈を思い切り私たちの観客席、劇場いっぱいに解き放ってきてくれました。
そう感じさせる人の温かみのある野獣で、それが歌声にものっており、新しいメンバーなんだなとすぐにわかりました🐤(流石にデビューだったとは思いませんでしたが)

舞浜公演が開幕してからずっと、ビーストは野獣らしくないと!という先入観はあったのかもしれないです。まず、お顔立ちや背格好がビーストイメージから遠い人はこれまでキャスティングされてきていなかったと記憶しています。
ですが、小林ビーストは、お顔立ち見ればするんとした醤油顔で、背格好もそんなにがっしりしたタイプでないのは見ればわかるかなと思います。

でも、よく考えたら普通の人間である王子が野獣化しているので、元はするんとしたマイルド王子でも良いんですよね…。そこは盲点というか、完全に先入観だったなと、小林ビーストに出会って思い直しました🐾

そして観客の我々が (小林ビーストってこんな感じなんだぁ~)とほんわかしているのと同じに、ベルも彼と時間を過ごすうちに心惹かれるポイントを見つけていきます。

それは作品のテーマにもなっている【変わる】ということ。

本が好きだというベルが喜ぶと知って、野獣は城の図書室をベルにプレゼントします。
そこでベルが大好きな本の話になりますが、野獣は文字が読めないと言い、ベルは本を読み聞かせてあげます。📖

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ピュアすぎませんか!!!!! :;(∩´﹏`∩);:
なんたって読み聞かせですよ!!!! 
アーサー王伝説は決してピュアではないと思うのですが、きっとファンタジー箇所メインに描かれたアーサー王ストーリーなのでしょう(そうに違いない)

そして「なんて物語は面白いんだ!」と純粋にはしゃぐ小林ビーストが誰よりピュアでした。

村で変人扱いされていたベルと、文字もあまり読めない獣となった王子は(漢字苦手な俳優は良く居ますけどね
「わたしたち、似ているわ」と、心の底で通じ合うものを感じ取るのです。
同時に互いの気持ちを感じあえる者同士“他にない存在”として認め合ったのだと思います。
その証拠にベルは当初ずっと拒んでいたビーストとの晩餐🍽を受けたいと申し出ます。

一幕で既に有名な『ビー アワ ゲスト (おもてなし)』が再現されていますが、それはお腹を空かせていたベルを城の住人達がもてなしたのであって、ビーストとの食事会ではありませんでした。

野獣との晩餐は、この作品を見ようとチケットを取った人全員が待ち望んでいる場面ですよね。
ここはポット夫人の歌唱にうっとりしながら、ベルと野獣は食事し、ダンスをし、気持ちを通い合わせるロマンティックなシーンです♡👗

私は幕開けから一幕で、視力にあまり自信が無いのに以前見たことのあるキャストさんを探すクセがあるのですが、(入場時にキャスボを見ない人w)その日すぐわかったのはポット夫人の森川温子さんと、バベットの杉野早季さんだけかなぁ~などと思いつつ、森川さんのポット夫人がすごく親しみがあって好きなので、とても安心して観ていました。

そしてダンスシーンの後が!!!重要ですよ。
ルミエール🕯とコッグスワース⏰にもせっつかれて、うぶな?小林ビーストがベルに愛を伝えようとします。
これはキュン度が高まりますよね!!!!!🔥💘🔥

しかし!!!ここでまた海外シナリオあるあるなのか、二人が互いに愛し合い心が通じているのは間違いないのに急にベルが父親を心配しだします。
魔法の鏡で父親の様子を見ると、村では蔑まれ、身体を悪くしているようです。
それを見たベルは「父に会いたい」と言い出します。
どこか遠回しなお断りだとも考えがよぎったのか、野獣は自分の気持ちや城の事も全て諦め、ただベルの気持ちを優先してベルに父親の元に戻ることを勧め、彼女は城を去ります。

城の住人達は皆、人間に戻れないのだと悟りますが、ポット夫人はビーストならぬ王子が真実の愛を知ったのだと一人気づくのです。

でも、ポット夫人も息子のチップが城の廊下を子供の姿で走り回るのをもう一度見たいと言っていました。大きな愛で、王子や息子の事、皆の事を母親のように見守るポット夫人がだいすきです!
(突然の告白)
ちなみに、チップの登場には皆さん一度は笑ってしまうかと思うのですが、これは見てのお楽しみということで…。


🍽『ビー アワ ゲスト (おもてなし)』
👗『美女と野獣』

は、ディズニーランドのアトラクションでも再現される名場面ですが、舞台好きとしてはアトラクションではなく、断然ミュージカルで見てほしいシーンです。
ここは言葉を尽くすよりも、是非現地で、かなり後ろの席だったとしても、
子供の頃に見たあの場面が今、目に映っている!!と思うと頬はほころびますし、夢見心地になること間違いありません。 
正直、ブロードウェイよりも完成度が高いのではないかと思います!!🍽🍾✨
(⋈◍>◡<◍)。✧♡

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かなり長くなってしまったので、ここで一旦区切りますね♪ 続きをぜひ後編で。

後編は【美女と野獣】 肝心のラストの場面や、舞浜アンフィシアターでの美女と野獣公演おすすめ席エリア、TDCやイクスピアリぶらり
などを掲載予定です📝 (^^♪

よろしくです✨

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◆作品情報関連◆

【劇団四季】 @shiki_jp (Twitter)    shiki.jp

【舞浜アンフィシアター】 :  http://www.maihama-amphitheater.jp



🏰 東京ディズニーランドトピックス 📷✨







#東京ディズニーリゾート40周年 だそうです🏰  

夢と希望を求め、魔法にかけられたい🌈 と願う事はいつの時代も不変ですよね✨


ブログ記事後編ではTDLに行った時の写真や情報も掲載予定です♡


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では今回はこのあたりで。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!